『死ぬまでにしたい10のこと』
|曇り空の日々だけど
映画『死ぬまでにしたい10のこと』。あらすじは知っていたけど、とてもシンプルな映画だった、色々な面で。
ところどころでライヴ感を感じるような、主人公の心境とマッチした映像で、限られた場所でしか生活していないんだけど。それぞれの場面が色彩豊かで‥心が揺れた。
なんだか、ある意味ファンタジックな気持ちにさせられる。重たすぎず、どろどろしすぎず、例えればいつも曇り空。主人公は悲観するでもなく、かといって全て受け入れた静寂な心を持ちあわせてもいない。ただ毎日やれることをやる。毎日、ただひたむきに生きる。
自分の日常を見つめなおすきっかけに見てもいいと思うし、退屈なときにふらっと手にとってみてもいいと思う。この雰囲気はB級映画っぽい。ミニシアターっぽい。こういうのが好きで。
あれよあれよと、あっという間に時間が過ぎて、主人公はやるべきことをやって旅立った。忘れちゃいけないのは、愛する人が旅立っても色付きの鮮明な日常が続いていくということ。
それにしても原題が My Life Without Me だということは知らなかった。
この題をそのまま訳したら、日本バージョンのポスターのコンセプトも変わっていただろう。
ー2014/05/29 22:29