ジャック・ケルアックの路上、古本





|本読む。


少し前の記事で、映画『ON THE ROAD』の感想を綴っていたのですが、その影響で現在は書籍版ON THE ROADを読んでいます。英語版でもあまり難しくないとのレビューがあったけれど、スムーズに読むために福田 実さん訳の本を購入。古本で茶色く焼けてて、けっこー味がある。それが好きで古本を買うんです 笑


読んでいるのはまだ序盤のほうだけど、映画化に関しては、まだまだ別の描き方も出来そうだな‥と考える。
ディーンの破天荒ぶりはともかく、主人公サルも、ディーンと再会するまでにかなり無謀な旅をしてきていることが分かる。ヒッチハイクでの旅は金銭的にギリギリだし、出会う人達は変わり者やワケありな旅人。

その描写だけでも作者のケルアックはよく観察して書いています。実にリアルで、時代の空気を感じることが出来ると思います。


|結構どうしようもないふたり。


映画と同様に原作でもディーンと再開するところから本調子で始まるんだけど、ディーンは映画で観た通りのたらし 笑 サルがデンヴァーに着いて早々、女を紹介しなきゃなんねーとか言って情事中だったにもかかわらず恋人を置いて夜の街に繰り出す。‥のだけれど、行き当たりばったりの旅はしっちゃかめっちゃか。もうみんな野獣かよ!って言いたくなってしまう。


この本、スラスラ読めて本当に楽しい。
他人の一人旅を綴っただけの本だ、と侮る無かれ。画のない漫画本みたいに淡々と物語が進むし、著者のさっぱりした文体が円滑に物語を進めている‥というとなんか評論家みたいですが、まぁ。とにかく退屈さがないから、私にはとても新鮮な本です。また読み進めたらここに書こうっと 笑


ー2014/09/27 10:49


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