いいから『シチズンフォー』観よ


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|舞台はいま、この瞬間。


スノーデンのことは名前しか知らなかった。
このドキュメンタリーの内容は2013年に起きたことで、内容は古いけどissueは今も続いていている。世界中の人々が認識しなければならない大きな問題といえる。

ドキュメンタリーは不思議なジャンル。
私の場合は鑑賞する前からある程度決着がついた一種の物語という感覚で見る。


けれども、これは今まさに自分が巻き込まれている「事件」であり今テレビの前でボーッとこの映画を見ている頃にはもっと拡大しているであろうプライバシーの問題。己の生活が知らない場所で筒抜けかも、という疑念と閉塞感。


目の前に置かれたPCやスマートフォンは自分だけのものじゃないのか。スノーデンが「今起きている事実」を語る度、事件に巻き込まれた気になってドキドキしてしまった。


テクノロジーが発達して便利な現代だが、ここで初めて知られてもいいやーと思っていた検索履歴やfacebookの繋がが搾取されれば何が起こり得るか?を考えさせられた。


例えばエロサイトを日常的に見る、気になったゴシップを定期的に検索する、気になったことは最初に wiki で検索するなど、インターネットを使う時の癖で自分のメタデータが出来てしまうこと。これがなぜ危ないのか、観るまでは考えたことがなく。



このドキュメンタリーから4年経った今でもスノーデン氏は安全に暮らしている模様。
顔出し・実名で名乗り出たこと、パートナーも含め動向を堂々とマスメディアに取り上げられたことは本来のあるべき姿というか。そうでなきゃ、世界は何者かに支配されていると言わざるを得ない。。当時は彼も一市民(citizen)だったのだし。

 
ただ、影響されすぎて何かを批判したり攻撃するのはこの際やめておきたい。
自分の感覚としては、現代社会について冷静に考えるための材料をこの映画から得たような気がする。


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