Beautiful Mind




|ビューティフルマインドを観た。


こういう実在の人物に関する映画って大好きで、ドキュメンタリーとともに興味をそそる分野である。
伝記とかは映画になる時点で脚色されちゃう部分が出てくるけど、その加減は映画によって本当に違うからちょっと注意が必要。この映画も例に漏れず、彼のことを支え続けた奥さんと一時離婚していたとかは描かれていない。


この映画は精神科系に分類した。なんか気になる、観てみようかな〜って思う映画で、病に関するものは多い。描写が美しかったり、監督あるいは作者が意図して伝えようとしている事実を読み取るのが好き。
どれも一つのケースでしかないから、こういう題材を扱う映画はある意味抽象的に描かれる。内容は経験者の実体験を元にした創作の域だったりもする。でも映像で間接的に体験することで私たちは全く知らなかったことを理解するチャンスを得てる。



|頭で理解するのは難しいかも。


心の中じゃなくて、脳内で起きてることだって。
実際の苦しみや痛みや苦悩は、理屈じゃない、絶対なってみないとわからないものだと思っている。
周りで見守る家族や友人の苦悩もそう。分かろうとすればするほど、痛みを共有することになるから、ツラく感じる時もあるだろうと思う。ナッシュの奥さん、彼女は彼女でほんとうに頑張っていたと思う。子どもを守らなくちゃいけなかったし。

そしてナッシュ氏自身も、自分自身の内部で起こっている変化に対応するのが大変だっただろうと思う。存在していると信じていたものが虚像だと知った時の絶望感、虚無感。ほんとうにすごいことだよね。
観終わったあと、この映画のモデルとなったジョン・ナッシュ氏が亡くなったことを知った。



ー2015/06/10 11:06

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