桐島ってだれ?

邦画ってあんまり積極的に観ないんですが、この映画を観る機会があったので‥。
というか、むしろハマってしまったので紹介します。


桐島、部活やめるってよ(DVD2枚組) | Amazon.jp


|内容あり、オチなし。


ご覧になった方々はどんな感想をおもちになったでしょうか。私は映画のエンドロールが流れ出した瞬間「ファッ!?」と大声を上げました。私生活ではなかなか使わない単語ですけれどね。

この映画、しばらく頭の中では整理しないでそのままにしとこう‥と思っていましたが、すぐに気になって再度観てしまいました。どこが気になったのかって、自分の学生時代を思い起こさせる小さなエピソードが、この物語にたくさん散りばめられていたからなんですね。

学校という舞台が、役者たちをリアルな学生に仕立てあげていて。会話のテンポも人間関係が移り変わる速度も、自分が学生生活の間で翻弄されていた時間の流れが、この映画にはあった。すごく驚きました。監督の構成力が凄いのか、若い役者の諸君が凄いのか。はたまたこの学校、この地域がうまくマッチしたのか。

…おそらく、全てでしょうね。

この映画もまた、原作を読んでいれば不自然さを感じない構成になっているようです。それぞれの人物のバックグラウンドがじっくり見られて、こうした構成は面白いですね。



|桐島、部活やめるってよ」「だから?」


長く感じていた一日を切り取ってみると、実はとてもドラマチックな場面があったり。日常生活って一日でこんなに変化するんだということに改めて気付いたのです。

桐島が何者なのか、なぜこんなに影響力を持っているのか。
不鮮明な桐島象にはほとほと振り回された。けれど、この映画に答えを求めちゃいけないですよね。だってもう、これが全てなのだから。

「本当はみんな、裏の顔をもっている―」とか、そういう分かりやすい表現では語れない。日常生活の妙はもっと複雑で、隠されたままの部分も無数に存在するのだ、ということを伝えるこの物語は、微妙な、いい線をいってる。

私はこの物語のセンス、とってもいいと思います。こういう感覚を形に出来る人はなかなかいないと思うから。もしかして、作者の方は学生時代から変わり者と思われていたのかもしれない。。とふと感じたのでした。

休日にじっくり観てみたい人におすすめです^^


p.s
しかし‥桐島ってどんだけ慕われてるんですかね。相当な影響力だぞ、これは。

最後の屋上のシーンでは、皆が「桐島!」って連呼してるから、すごくシュールでウケました。

ー2014/11/21 19:47

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